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Region/Country: Language:
Japanese

アジア資源循環研究:アジアでの3R政策実施改善に向けた課題と可能性

In Asia Resource Circulation Policy Research Open Symposium ”How to Establish Sound Material Cycle Society and Green Economy in Developing Asia?” February 10, 2012
Author: 
2012-02

2009年にアジア3R推進フォーラムが、アジア及び太平洋の島嶼国の参加により、国際協力の枠組みとして発足した。アジア3R推進フォーラムに期待される機能の一つは、参加国に対して国際共同研究に基づいた政策に役立つ助言を提供することにある。これを受けて、中国、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン、台湾、日本から8つの機関が参加して2009年に発足した国際共同研究が「アジア資源循環研究」である。

アジア資源循環研究は、3R政策の実施に役立つ知識を創造することへの高まるニーズに応えることを目的とし、気候変動対策および廃棄物管理の双方の課題の改善につながる3R政策や、途上国での3R政策実施の改善、技術移転の課題等について研究を行ってきた。本研究の成果を活用し、アジアでの持続可能な資源循環の構築へ向けた、政策担当者と専門家の活発な意見交換の促進を目指している。

アジア各国では、3R・資源循環政策推進に関する国内制度が充実しつつある。また、2009年11月に発足したアジア3R推進フォーラムのように、廃棄物問題の解決や循環政策の推進を国際協力の下で行おうとする様々な取組も行われてきた。その一方で、関連政策の実施や制度の効果的な運用に関する課題も明らかになってきている。
こうした課題を大別すると、関係者との協力に関する課題、資源循環を可能にする産業基盤に関する課題、静脈市場の安定化、そして国際支援を必要とする技術・資金的な課題が考えられる。そのため、アジア各国は、法制度の策定から、制度、産業基盤、静脈経済の効果的な連携を支える仕組づくりへと焦点を移していく必要があるだろう。さらに、効果的な国際協力が欠かせない。

3R関連制度の運用に関しては、日本や台湾、韓国のような先進経済圏、中国やマレーシアなどのような新興国、そしてカンボジアやラオスのような後発発展途上国とは、自ずとその優先課題も異なるはずである。更に、アジアの新興国の中には、中国やマレーシアのようにODAからの卒業国へと移行しつつある国々も出てきている。こうした点を考慮に入れると、静脈経済の発展及びそれに関連する社会制度の発展度合いに応じた政策優先順位の同定、国際協力の在り方を検討していく必要があろう。

(Tokyo)