Policy Brief
堆肥化の推進と住民参加によるごみ削減:スラバヤ市の廃棄物管理モデル分析
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Region/Country: Language:
Japanese

堆肥化の推進と住民参加によるごみ削減:スラバヤ市の廃棄物管理モデル分析

Number 09 Series:
Author: 
2010-04

一般に、途上国の多くの都市における最大の環境問題の一つは、不適切な廃棄物管理である。インドネシアのスラバヤ市もそのような深刻なごみ問題を抱える都市の一つであったが、2005年頃からの効果的な対策の実施により、4〜5年で廃棄物発生量を20%以上削減するという成果を成し遂げた。具体的には、市内に十数ヶ所の堆肥化施設(コンポスト・センター)を立ち上げ、住民に何千もの家庭用堆肥化容器(コンポスト・バスケット)を配布し、積極的に堆肥化の取り組みを推進した。また、市内のNGOや民間企業、新聞社との協力の下、地域緑化・美化キャンペーンを展開し、住民や地域団体を積極的にごみ削減活動に巻き込んできた。特筆すべきは、この一連の活動に市が費やしたのは廃棄物管理費全体の1〜2%のみという点である。

この事例は、一つの都市が、一般廃棄物の多くを占める有機ごみにターゲットを絞ることで、また住民や地域団体、NGO、民間企業等の協力を取り付けることにより、いかに短期間に大幅のごみ削減を達成できるかを示している。しかもこれは小都市での出来事ではなく、人口300万を抱えるインドネシア第2の都市で実現した事例である。その後、同様の取り組みは他都市にも波及し、各都市におけるごみ削減に貢献している。本稿は、この堆肥化推進の環境効果に着目し、その経済効果を明らかにすることにより、多くの都市が同様の取り組みを実践し、ごみ問題改善の一助となることを期待する。

Remarks: (Hayama) Page Information:
p12