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求められる京都メカニズムの評価
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Japanese

求められる京都メカニズムの評価

2014-05

2014年4月、京都議定書に批准する先進国の温室効果ガス(GHG)排出量および2013年までの京都メカニズムクレジット(以下、京メカクレジット)の取得量が公表された。本レポートでは京都議定書第一約束期間における達成手段をまとめた。

・日本は、2008年から2012年における実際のGHG排出量が初期割当量を上回ったが、森林吸収源(Removal unit: RMU)、チェコ、ウクライナ、スイスからのAssigned Amount Unit (AAU)、クリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクトに投資して直接取得したCertified Emission Reduction(CER)を主に活用して、GHG排出量の基準年比8.4%減を達成した。

・EU15は、AAUを9.89億t-CO2他国に移転、Emission Reduction Unit (ERU:共同実施(JI)によって得られるクレジット)を3.48億t-CO2取得、RMUを0.32億t-CO2他国に移転、CERを6.70億t-CO2取得した。これらの、クレジットを用いて、基準年比12.2%減を達成した。

・EIT諸国全体では、1.33億t-CO2のCERが取得され、17.41億t-CO2のAAU、ERUが他国に移転されたものの、92.6億t-CO2の排出枠が残った。

・議定書批准先進国の京メカクレジット使用前の5年間の年平均GHG排出量は93億t-CO2(基準年比22%削減)、京メカクレジット使用後、すなわち、CERによる削減、使用可能な森林吸収量を加味した5年間の年平均GHG排出量は 89億t-CO2(26%削減)となる。

・今後は実質的なGHG排出削減に対して京都メカニズムがどの程度寄与したのか、経済の変動、エネルギー供給構造の変化を踏まえて詳細に分析することが求められる。

Remarks:

2014年5月30日 Page1, 3及び6を修正致しました。
2014年5月28日 本レポートを公開いたしました。