Policy Report
Region/Country: Language:
Japanese

東日本大震災および福島第一原子力発電所事故後のエネルギー及び気候変動政策に関するアンケート調査

2011年11月
Contributor: 
Shinichiro Asayama
2011-11

2011年7月、財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)は東日本大震災および福島第一原発事故後のエネルギー及び気候変動政策に関するアンケート調査を実施した。日本語と英語で調査票を世界各国に送付して総回答数710件を得た(回答者の内訳は日本人が61%で日本人以外が39%)。結果の概要は以下の通り。

日本における原子力発電およびエネルギー政策に関する質問では、49%が「1~2年以内」もしくは「2020年まで」に原子力発電所を操業停止して廃炉プロセスに入るべきと回答し、2050年までの段階的な廃止を含めると83%が日本における脱原発を支持した。原子力発電による電力供給量が減少した場合の対策として、90%が「再生可能エネルギーによる発電を増やす」を支持した(複数回答可)。「原発をやめるべきではない」は19%であった。日本人は66%が原発に「反対」もしくは「どちらかというと反対」と回答したのに対して、日本人以外の回答者は逆に63%が原発に「賛成」もしくは「どちらかというと賛成」であった。また、女性は原発に「反対」もしくは「どちらかというと反対」との回答が62%で、男性は「賛成」「どちらかというと賛成」と「反対」「どちらかというと反対」が合わせて50%ずつであった。

日本の気候変動政策に関する質問では、政府による「2020年までに1990年比25%削減」という中期目標は約68%が「維持すべき」と回答し、地球温暖化対策基本法案に関しては、法案採択を支持する意見が半数近くを占めた。また、京都議定書第二約束期間への参加に関しては、参加支持が57%を占めた。25%削減目標や京都議定書第二約束期間への参加など外交に関わる政策では、日本人では賛否が分かれる一方、日本人以外の回答者では25%削減目標は85%が支持し、第二約束期間への参加は71%が支持した。

日本の気候変動政策と日本における原子力発電の利用への賛否との関係に関する質問では、「25%削減目標を維持すべき」とした回答者の約58%が日本における原発の利用に「反対」もしくは「どちらかというと反対」と回答する一方で「25%削減目標を修正すべき」とした回答者の約48%が原発に「反対」もしくは「どちらかというと反対」と回答した。また、原発の利用に「反対」と回答した回答者の53-66%が地球温暖化対策基本法案採択を支持した。さらに、原発利用に「賛成」とした回答者の34-40%は法案採択を不支持とする結果となった。このように、原発利用に「反対」した回答者は気候変動政策を支持する傾向がみられた。

Remarks:

2011年11月24日改訂版